老舗企業ランキング
創業年 | 企業名 | 所在地 | 業種 | |
---|---|---|---|---|
578 | 金剛組 | 大阪市天王寺区 | 建築工事業 | |
705 | 西山温泉慶雲館 | 山梨県早川町 | 温泉旅館 | |
717 | 古まん | 兵庫県豊岡市 | 温泉旅館 | |
718 | 善吾楼 | 石川県小松市 | 温泉旅館 | |
771 | 源田紙業 | 京都市上京区 | 紙業 | |
889 | 田中伊雅佛具店 | 京都市下京区 | 仏具製造販売 | |
1141 | 須藤本家 | 茨城県笠間市 | 清酒製造 | |
1160 | 通圓 | 京都府宇治市 | 緑茶製造販売 | |
1170 ~81 |
五郎兵衛飴本舗 | 福島県会津若松市 | 飴菓子製造販売 | |
1184 | ホテル佐勘 | 仙台市太白区 | 温泉旅館 | |
1189 | 伊藤鉄工 | 山形県鶴岡市 | 機械部品製造 | |
1191 | 御所坊 | 神戸市北区 | 温泉旅館 | |
1190 ~99 |
白鷺湯たわらや | 石川県加賀市 | 温泉旅館 | |
1319 ~21 |
三光丸本店 | 奈良県御所市 | 配置薬製造販売 | |
1337 | まるや八丁味噌 | 愛知県岡崎市 | 味噌製造 | |
1349 | 塩瀬総本家 | 東京都中央区 | 菓子製造販売 | |
1428 | 佐久ホテル | 長野県佐久市 | 旅館 | |
1465 | 尾張屋 | 京都市中京区 | 蕎麦屋 | |
1487 | 飛良泉本舗 | 秋田県にかほ市 | 清酒製造 | |
1504 | ういろう | 神奈川県小田原市 | 製薬・製菓 | |
1505 | 剣菱酒造 | 神戸市東灘区 | 清酒製造 | |
1526 | 虎屋 | 東京都港区 | 菓子製造販売 | |
1532 | 山路酒造 | 滋賀県木之本町 | 清酒製造 | |
1548 | 吉乃川 | 新潟県長岡市 | 清酒製造 | |
1550 | 小西酒造 | 兵庫県伊丹市 | 清酒製造 | |
1560 | 鍋屋バイテック | 岐阜県関市 | 動力伝導装置製造 | |
1566 | 西川産業 | 東京都中央区 | 寝具卸 | |
1579 | 中屋彦十郎薬舗 | 石川県金沢市 | 生薬・漢方薬販売 | |
1582 | 印傳屋上原勇七 | 山梨県甲府市 | かばん・袋物製造 | |
1573 ~92 |
ヒガシマル醤油 | 兵庫県たつの市 | しょうゆ等製造 | |
1584 | ヤマトインテック | 長野県塩尻市 | 銑鉄鋳物製造業 | |
1585 | メルクロス | 東京都中央区 | 各種商品卸 | |
1586 | 松井建設 | 東京都中央区 | 一般土木建築工事業 | |
1590 | 住友金属鉱山 | 東京都港区 | 銅一次精錬・精製 | |
1596 | 豊島屋本店 | 東京都千代田区 | 酒問屋 | |
1602 | 養命酒製造 | 東京都渋谷区 | 蒸留酒・混成酒製造 | |
1610 | 竹中工務店 | 大阪市中央区 | 一般土木建築工事業 | |
1611 | 松坂屋 | 名古屋市中区 | 百貨店 | |
1616 | ヒゲタ醤油 | 東京都中央区 | しょうゆ等製造 | |
1615 ~24 |
エイラクヤ | 京都市中京区 | 手ぬぐい製造 | |
1624 | カステラ本家福砂屋 | 長崎県長崎市 | 生菓子製造 | |
1637 | 月桂冠 | 京都市伏見区 | 清酒製造 | |
1645 | ヤマサ醤油 | 千葉県銚子市 | しょうゆ等製造 | |
1658 | 大木製薬 | 東京都千代田区 | 製薬 | |
1662 | 東急百貨店 | 東京都渋谷区 | 百貨店 | |
1669 | 岡谷鋼機 | 名古屋市中区 | 鉄鋼商社 | |
1673 | 三越 | 東京都中央区 | 百貨店 | |
1699 | にんべん | 東京都中央区 | 水産食料品製造 | |
1700 | 外與(とのよ) | 大阪市中央区 | 婦人・子供服卸 | |
1700 | 福田金属箔粉工業 | 京都市山科区 | 非鉄金属製造 | |
1707 | 赤福 | 三重県伊勢市 | 生菓子製造 | |
1717 | 大丸 | 大阪市中央区 | 百貨店 | |
1726 | 中北薬品 | 名古屋市中区 | 医薬品卸 | |
1753 | 東京風月堂 | 東京都中央区 | 生菓子製造 | |
1758 | イオン | 千葉市美浜区 | スーパーストア | |
1781 | 武田薬品工業 | 大阪市中央区 | 医薬品製剤製造 | |
1801 | 鈴与 | 静岡市清水区 | 港湾運送 | |
1804 | ミツカン | 愛知県半田市 | 食料飲料卸 | |
1815 | ナイカイ塩業 | 岡山県玉野市 | 塩製造 | |
1830 | そごう | 大阪市中央区 | 百貨店 | |
1831 | 高島屋 | 大阪市中央区 | 百貨店 | |
1854 | 尾崎商事 | 岡山市北区 | 学生服製造 | |
1857 | 新日本製鐵 | 東京都千代田区 | 高炉製鉄 | |
1858 | 伊藤忠商事 | 東京都港区 | 総合商社 | |
1868 | マルハチ村松 | 静岡県大井川町 | 調味料製造 |
【老舗企業】千年の湯 古まん(717年創業)
千年の湯 古まん
城崎にて717年(養老元年)に創業。1,300年続いている老舗の旅館。
古まんの歴史は「城崎の歴史」と言われるほど、長きにわたる。前身は曼陀羅屋敷と言われ、誕生など記載のある「曼陀羅記」が代々伝えられているほど。城崎温泉だけでなく、兵庫県内にある企業の中でも最も歴史の長い企業。
(城崎温泉と古まん)
当館の祖、日生下権守が夜の夢に4人の神が現れお告げがあった。その際に神祠を建て神人をお祀りした。
これが街中にある四所明神。そして此の地を開拓し代々神官を努め、城崎温泉の基盤を作りあげた。千年余年におよぶ城崎温泉の歴史的史実をまとめた縁起書「日生下氏家宝旧記」は日生下家に代々伝えられている。
【老舗企業】慶雲館(705年)
西山温泉慶雲館
慶雲館(けいうんかん)は、山梨県南巨摩郡早川町の西山温泉にある旅館(温泉宿)である。『ギネス世界記録(ギネスワールドレコーズ)』によって、世界最古の宿泊施設として認定されている。
慶雲2年(705年)に当地で狩猟を行なった藤原真人が、狩猟を行なった際に川の岩の間より盛んに噴き出している温泉を発見。険しい山道を切り開き、湯壺を造営して開湯したのが始まりとされている。慶雲年間に造られたことから「慶雲館」と命名され、以降武田信玄や徳川家康の隠し湯としても利用された。
慶雲館が所有している自然噴出源泉の湧出量は毎分400リットルであり、自然噴出の湯量として世界一が狙えるとされている。2005年(平成17年)には掘削により毎分1,630リットルの新しい源泉が湧出した。これにより元々ある自然噴出の源泉とあわせ毎分2,030リットルの湧出量となり、豊富な湯量を使い掛け流し風呂を提供している。
しかし消費低迷や価格競争の激化により売上が低迷したことに加え過去に行った設備投資の負担などが重荷となり、2017年(平成29年)6月に旅館の運営を会社分割にて新設の新会社「(株)西山温泉慶雲館」へ譲渡し、旧会社の(株)西山温泉慶雲館は「(株)湯島」へ商号を変更した後、東京地裁より2019年(平成31年)1月8日付で特別清算の開始決定を受けた。
世界最古の宿泊施設
慶雲館と同時期に造られた旅館として兵庫県城崎温泉にある「千年の湯 古まん」(717年(霊亀3年または養老元年)創業)と石川県粟津温泉にある「法師」(718年(養老2年)創業)があり、『ギネス世界記録(ギネスワールドレコーズ)』には2010年(平成22年)まで「法師」を世界最古の宿泊施設に認定していた。慶雲館はそれまでギネスに申請しなかったため除外されていたが、2011年(平成23年)に世界最古の宿泊施設として申請し、認定を受けた。
【推薦図書】創業一四〇〇年――世界最古の会社に受け継がれる一六の教え
★578年、飛鳥時代に創業
★聖徳太子の命で始まった世界で一番古い会社「金剛組」
★1400年以上の長きにわたり、なぜ生き残ることができたのか?
■578年、聖徳太子の命を受けて始まった世界最古の会社
578年、飛鳥時代。四天王寺を建立するために、聖徳太子の命を受けて、「早水」「永路」「金剛」という3人の工匠が百済から呼び寄せられた。その一人、金剛重光こそ、現存する世界最古の会社と称される金剛組の始祖である。以来、金剛家は、四天王寺をお護りする役目を担う「四天王寺正大工職」に任命され、年中行事にも参加を認められるなど、四天王寺とともに歴史を歩んできた。(第2章参照)
■「なにわの女棟梁」金剛よしゑが金剛組の経営を立て直す
1400年という金剛組の長い歴史のなかで、たった一人、女性の正大工職がいる。それが、金剛利隆氏の義母、第38世四天王寺正大工職の金剛よしゑだ。金剛よしゑの夫であり第37世の金剛治一は、非常に優秀な職人だった。しかし、職人気質が災いして会社の経営を傾けてしまったことに責任を感じて、先祖の墓の前で自ら命を絶つことになる。夫の自殺によるショックに打ち拉がれている暇もなく、幼い娘と社員を抱えたよしゑは一念発起。史上初、女性の四天王寺正大工職に任命されると、のちに残した実績から「なにわの女棟梁」と称されるまでになる。(第4章参照)
■「金剛組を潰したら、大阪の恥や! 」義理と人情が救った老舗の看板
2005年、「世界最古の会社が倒産」というニュースが世間を賑わすことになる。このニュース自体は誤報だが、不得手な事業に手を伸ばした結果、経営苦に陥ったことは事実だった。そのとき、再建の目処も立っていなかった金剛組に手を差し伸べたのは、同じ大阪の上場企業・髙松建設だった。「金剛組を潰したら、大阪の恥や! 」。なぜ、金剛組は支援を受けることができたのか。その背景には、髙松建設をはじめとする、なにわの義理と人情があった。(第5章参照)
■第32世の遺言書に記された16の教えはいまも受け継がれる
金剛組には、長く受け継がれる遺言書がある。病に苦しみ、後継者問題にも悩んでいた第32世金剛喜定が残した遺言書には16の教えが記されていた。そこに書かれている内容は、一見すると「当たり前」のことかもしれない。しかし、当たり前のことほど、続けることは難しい。創業の原点を守り通すこと。それこそが、会社が存続するための近道だと気づくことになる。(第3章、第6章)
【老舗企業】金剛組(578年創業)
金剛組(こんごうぐみ)
578年創業・木造建築工事業
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地
〒543-0051
大阪府大阪市天王寺区四天王寺一丁目14番29号
設立 2005年(平成17年)11月1日
578年(敏達天皇7年、創業)
業種 建設業
事業内容 寺社建築の設計・施工・文化財建造物の復元、修理
主要株主 髙松建設株式会社 100%
主要子会社 株式会社金剛組エンジニアリング 100%
株式会社中村社寺 100%
URL http://www.kongogumi.co.jp/
578年、四天王寺(現在の大阪府)建立のため聖徳太子によって百済より招かれた3人の宮大工(金剛、早水、永路)のうちの1人である金剛重光により創業。江戸時代に至るまで四天王寺お抱えの宮大工となる。
593年、四天王寺創建。
四天王寺を築いた工法は今も金剛組「組み上げ工法」に生きている。
1576年、織田信長の焼き討ちにより四天王寺焼失。
16世紀にかけて、大坂城建設に携わったと伝えられる。
1614年の大坂冬の陣で再び四天王寺焼失。四天王寺は戦火や自然災害のため7度の焼失と再建をくり返すがその都度、歴代の金剛組が再興に取り組んだ。
1868年、四天王寺、寺領を失う。金剛組は四天王寺からの禄を受け取れなくなる。
1903年、大鐘楼の建立。
1934年、室戸台風で四天王寺五重塔が倒壊。第38代棟梁で歴代初の女棟梁・金剛よしえのもとで金剛組が再建を果たす。
1955年2月3日、株式会社化。創業以来の個人企業体制が終了。
2005年11月1日、髙松建設が全額出資した新・金剛組が設立される。
2006年
1月16日、新・金剛組へ営業権を譲渡すると共に従業員の大半を移籍。旧・金剛組は不動産部門のみを残して、株式会社ケージー建設に商号を変更。1400年を超える金剛家による同族経営体制が事実上幕を閉じた。ケージー建設は6月23日付で解散。
7月13日、ケージー建設が大阪地方裁判所へ自己破産を申請。同26日、破産手続開始決定。負債総額は約40億円(帝国データバンク調べ)。
2008年
5月、山車・だんじり・神輿の新調・修理専業の子会社として「金剛組エンジニアリング」を設立。
8月9日、ケージー建設は費用不足のため破産廃止決定。13日付で法人格抹消。これにより、旧株式会社金剛組は53年、金剛家の企業としての金剛組も名実ともに1430年の歴史に幕を閉じた。
2011年3月30日、親会社が髙松コンストラクショングループから(新)髙松建設に異動。
2013年10月28日、39代目金剛利隆が後継者不在のまま89歳で死去。
2014年1月11日、宮大工たちが1年の安全を祈る神事「手斧(ちょんな)始め」(大阪市無形民俗文化財)が、史上初めて、当主不在のまま行われた(金剛組相談役で権大工の植松襄一が「正大工代務者」として代行を務めた)。なお現在も日本で「手斧初め」の伝統を受け継ぐ建設企業は金剛組と清水建設のみとなる。
【推薦図書】よくわかる中堅中小企業のM&A活用法
後継者に悩むオーナー経営者必見! 「M&A」は事業承継の有力な選択肢!
会社や事業は上手にタイミングよく次の世代に引き継ぐことができれば、新陳代謝を繰り返して、100年、200年と生き続けることができます。しかし、経営がうまくいっているにもかかわらず、子供が親の事業を引き継ぐ意思がなかったり、経営能力が不足していたりするなどの理由で、かつて主流だった親族への承継は困難な時代に突入しました。そのため、60歳以上の中堅・中小企業経営者の約半数は、後継者不足が事業承継の大きな課題になっているとされています。このような背景から、いま注目を集めているのが、会社や事業を第三者に引き継ぐ「M&A」という手法です。
本書は、事業承継とM&Aに精通し、多くの中堅・中小企業を実務面で支えてきた経営コンサルタントやアドバイザーの話をもとに、できるだけわかりやすい言葉と図表でM&Aを解説しました。M&Aとはそもそもどういうものなのか、どんな手法があり、どのように進めるのかといった基本から、中堅・中小企業に適した具体的な活用法まで、事例を交えて幅広く紹介しています。