二代目経営者図鑑 by Business Succession

二代目事業承継経営者支援情報

「経営者保証に関するガイドライン」とは

「経営者保証に関するガイドライン」とは

 

ガイドラインの概要

「経営者保証に関するガイドライン」は、日本商工会議所と一般社団法人全国銀行協会が設置した「経営者保証に関するガイドライン研究会」によって策定されたもので、中小企業による個人保証(経営者保証)に関しての中小企業・小規模事業者及び金融機関双方の指針となるもの

平成26年2月から運営が開始されているが、それ以前に締結した保証契約でも一定お要件を充足すれば、ガイドラインの適用を受けることができる

 

ガイドラインの3つの適用場面

1)経営者保証に依存しない融資の一層の促進(新規融資)

2)既存の保証契約の適正綱見直し(事業承継時含む)

3)保証債務の整理

 

◆現経営者の保証を解除するためには

1)金融機関に経営者の個人保証の解除について相談を行う

(後継者の新たな個人保証についても相談を行う)

2)経営者保証に関するガイドラインに基づき、金融機関と具体的な協議を行いつつ、経営改善計画などを作成し会社の磨き上げを行う

3)経営改善計画の進捗状況などを金融機関に情報開示して協議を行い、金融機関の了解が得られれば経営者の個人保証が解除される

 

◆事業承継時の保証契約の見直しの3つの考慮要素

1)会社と経営者との関係の明確な区分・分離(法人個人の一体性の解消)

2)財務基盤の強化

3)財務状況の正確な把握、適時適切な情報開示などによる経営の透明性確保

 

・現経営者の保証契約が解除されるか否かは、現経営者が代表権や保有株を後継者に承継しているかどうかや、引き続き実質的な経営権・支配権を有しているかなども考慮される